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毎月一首


【5月】賞牡丹

【大意】
 庭に咲芍薬の花はあだっぽすぎて品がなく、池に咲く蓮の花は清らかすぎて、色気がない。ただ牡丹のみは、真に国一番の美人ともいえる美しさ。花が開くころともなれば、都じゅうを騒がせるのだから。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

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 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という美人の形容がありますが、この詩では牡丹を中心に、芍薬・芙きょ(蓮)の三つの花を美人になぞらえて品評しています。唐代の牡丹ブームはかなり高く、したがって牡丹を読む詩も流行したそうです。
 中国には「国花」はありませんが、牡丹・梅・桃などがその役割を果たすものとして、よく用いられます。中でも牡丹は「富貴」の象徴として尊ばれています。
 今、牡丹や芍薬の美しい季節ですね。あの幾重にも重なる薄い花弁は、絵心のある方なら、絵筆を執りたくなるのではないでしょうか。奈良の長谷寺、京都・東寺の牡丹もさぞ美しいことでしょうね。
 

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