中国語の部

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毎月一首


【7月】望廬山瀑布


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
 太陽がさんさんと香炉峰を照らしていて、山色は紫色にけぶって美しい。はるか彼方に一台瀑布が、長い川をたてかけたように流れ落ちているのが見える。
 その滝の勢いは飛ぶようにものすごく、まっすぐに三千尺も流れ落ちる。まるでそれは天の川が、天空から流れ落ちるのではないかと思われるばかりである。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

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 先月も取り上げましたが、廬山は江西省九江県の南にある名山。この詩は李白(701 -762 )、二十六歳の作とする説と、五十六歳で廬山の屏風畳に隠居した時の作とする説があります。この詩の見どころは何といっても後半。「三千尺」(およそ1000メートル)の滝、「天の川が空から落ちてきたかのよう」など、李白ならではの、豪快かつ奇想天外な表現が続きます。
 廬山の瀑布、下から見ると本当に迫力満点。李白の詩は、その水しぶきや音、涼しさなど、その時の臨場感を思い出させてくれます。是非、一度訪れてみてください。

 

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