【11月】飲中八仙歌
(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)
【大意】
李白は一斗の酒を飲めば、詩を百篇もつくってしまう。長安市中の酒場で酔って眠ってしまい、天子からお召しがあっても、船に乗ることもできない。自分のことを、「私は酒飲みの中の仙人です」と称している。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)
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この詩は杜甫が八仙を一人二、三句または四句に、各人の酔態と、その個性を巧みによみこんだ詩ですが、それでいて一つの詩として全体の統一を失っていません。ここではその中の李白に関する部分を挙げていますが、李白には四句をさき、やはり杜甫の李白に対する敬慕の念があらわれているようです。
さて、そろそろ忘年会の季節ですね♪ 飲みすぎには、くれぐれもお気をつけて!