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毎月一首


【8月】游山西村


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
 農家の師走仕込みの酒がどぶろくだなどと笑いなさるな。去年は豊年で、客をもてなすのに十分な鶏と豚があるではないか。山が幾重にもかさなりあい、川が方々に折れ曲がっていて、もう道も消えてしまうかと思った時、こんもりと小暗く柳が茂り、明るく花が咲いていて、こんな所にもまた村があった。  
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

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 これは元の詩の前半の四句であり、特に、第3・4の二句は名句として知られています。いかにも奥まった世界へ踏み迷う心地、そこへぽっかりと目の前が開けて、こんもりとした柳と、鮮やかな春の花々。その鮮明な対比に、何とも言えない幸せと希望が感じられ、作者の明るい人生観を物語っている気がします。

 

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