中国語の部

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毎月一首


【5月】春望


(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)

【大意】
 国都長安の町は、賊軍のためにすっかり破壊され、あとには山と川が昔のままにある。荒れ果てた町にも春がやってきて、草や木が深々と生い茂った。この戦乱のなげかわしい時節を思うと、花を見ても涙が落ち、家族との別れを悲しんでは、鳥の声にも心が痛む思いがする。戦いののろしは三か月もの長い間続いており、家族からの手紙はなかなか来ないので、万金にも値するほど貴重だ。度重なる心痛のため、白髪をかけばかくほど短くなり、全く冠をとめるピンもさせなくなりそうである。
(石川忠久編『漢詩鑑賞事典』講談社学術文庫,2009年より)

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 戦乱を経て人の世は転変するが、自然の山や川は少しも変わらないし、春が来れば草木もちゃんと芽吹き、花が咲く。今、新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中があたかも見えざる敵と戦っているような感じです。でも、そんな中でも季節や自然は流れ、また人は人の心温かさに触れ、その有難さに感謝感激させられます。本当に大切なものは目で見えない。だから心の目で見なければ…。改めて『星の王子様』の中のフレーズが頭に浮かびます。今、いろいろなことを学ばせてくれる本当に貴重な機会だと思います。ガンバリましょう!

 

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