【4月】黄鶴楼
(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)
【大意】
青々とした園の中の冬葵は、朝露は太陽が昇ってくるのを待って乾く。春はその恩沢をのべひろげて、あらゆるものが輝きを発している。いつも秋の季節が来て、黄葉した葉が一つ一つと散ってゆくことをおそれる。すべての川は東の方の海へ流れて、いつ再び西へ帰ろうか。若く元気な時に努力しないと、年を取ってから、いたずらに痛み悲しむことになる。
(碇豊長の詩詞『詩詞世界』より)
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この詩は、前半に自然の営み、時の流れを述べながら、後半の二句で自らへの戒めを問う言葉となっています。川の流れは東に向かって流れれは、西に戻ってくることはないし、時も過ぎていけば、戻すことはできません。だからこそ、私達は、年齢に係わらず、人として常に「学到老」の精神で常に学び努力精進しなければならないと、改めて思います。