【5月】相思
(『看図読古詩(修訂版)』, 金盾出版社, 1994年より)
【大意】
紅豆は南国に生まれ、春になると何本かの枝に花をつける。あなたにお願いだから、どうかたくさん摘み取ってほしい。「相思子(=思いを寄せる)」と呼ばれるアズキは、一番慕わしいものだ。
(碇豊長の詩詞『詩詞世界』より)
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この詩を読むと、いつもとっても可愛らしい素直な思いが伝わってきます。「紅豆」に託して、相手への思いを伝える、こういうことって、遥か昔からずっと行われてきたんですね。何となく、いつも淡々としている印象の王維らしからぬ詩ではないかと思われます。
さて、あなたは、誰にその思いを伝えますか?